BRAILLE
CODE

令和の書 〔点字新聞〕

OVER

VIEW

BRAILLE CODE
- ブライユ・コード

本来は、“文字を書くこと” を表現の場とする「書」ですが、
その一方で、“文字” を離れて純粋に視覚表現を求めた歴史がありました。
本シリーズは、戦後の前衛運動を経て生まれた抽象的な書表現を、もう一度 “文字” に還す試みです。

ただその際に “文字” の解釈を少し広げてみます。文字は、それらを使用するコミュニティーの数だけ存在し独自のルールを持っています。
例えば、視覚障害者が使用している “点字(ブライユコード)” もその一つです。
本作で作品素材として取り扱ったのは、視覚障害者用に発行されている「点字新聞」。平成から令和に切り替わる節目の点字新聞『点字毎日 2019.4.28/5.5合併号』を素材に、点字の造形美を視覚化していきます。
見られることを目的としない新聞の本文には、私たちの知る文字は印刷されていません。真っ白な紙に点の凹凸だけが施された冊子、そこには普段私たちが目にすることのない文字造形の美が在りました。

点字新聞 - Braille newspaper

BRAILLE CODE 令和の書 〔点字新聞〕 BRAILLE CODE 令和の書 〔点字新聞〕 BRAILLE CODE 令和の書 〔点字新聞〕 BRAILLE CODE 令和の書 〔点字新聞〕